こんにちは熱帯魚博士テツです。
とても綺麗な体で優雅に泳ぐベタ。
一匹の存在感があり、人になつく可愛い性格から人気の高い熱帯魚ですよね。
さて、ベタの飼育について調べていると「コップや瓶で飼える」という情報が出てきます。
これって本当なの?
今回はベタの飼育に必要な水の量や水槽の大きさについて解説していきます。
ベタがコップに入っている理由
ショップに足を運ぶと小さなグラスの中で飼われているベタを見ることがありませんか?
スペースを取らないし、インテリアとしても可愛いです。
この様子を見て多くの人が思うのは「ベタってコップで飼育できるんだ…」という事だと思います。

でも、よく考えてみてください。
小さなコップの中にいるベタ、元気に泳ぎ回っていますか?
僕にはとても窮屈そうで、ストレスをためている様に見えます。
でも、ペットショップでは当たり前のようにコップで陳列しているしむしろそれが普通の光景に見えてしまっている人もいるでしょうね。
これって完全に人間の都合でコップに入れているだけなんです。
なぜベタを小さなコップや瓶で陳列しているかご存知ですか?
ほとんどの場合、ベタと言ったらオスのベタを指します。
オスは派手できれいですからショップに売られているベタもオスばかりですよね。
しかし、オスのベタは他のベタを見かけると威嚇して喧嘩を始めます。
喧嘩をするとどちらかが致命傷を負うまで続きますからお互いの身体はボロボロになってしまいます。
そのためベタは基本的には混泳できない魚なんですよね。
ということはベタを飼う場合やお店に置くためにはベタ1匹に対して1個の水槽が必要という事になります。
自宅ならそれなりの大きさの水槽を置けば解決ですがお店では水槽を置くスペースがもったいないんですよね。
ベタはコップや瓶くらいの水の寮でも生きられます。
だから、スペースの関係上コップや瓶に入れられて陳列されていたんです。
ベタをコップや瓶で飼育できるのか?
ペットショップなどでなぜベタがコップや瓶で陳列されているか分かって頂けたと思いますが、実際にベタを小さな容器で飼育する事は可能なのかについて説明しますね。
結論から言うとベタを小さな容器で飼育する事は可能です。
少し大きめのグラスでも飼育できますし、瓶でも大丈夫です。
しかし、ベタの健康や幸せを考えたらそんなことは出来ないはずです。
水槽と違ってコップはせいぜい300ml程度の水しか入らないと思います。
水槽だと何リットルも入るので水の量は少なく見ても10倍以上の差がありますよ。

ここで想像してみてください。
あなたは押し入れに隠れています、戸を開けてはいけません。
時間が経つにつれてどんどん空気が汚れて酸素が少なくなり、息苦しさを感じてくるはずです。
しかし、これが体育館のような広いスペースなら?
全然違いますよね!
空気ですら息苦しさなどの違いが出てきます。
水の中だとベタの排泄物や餌から染み出た汚れが蓄積していくので広さ(水の量)が与える影響はもっと大きいんですよ。
だから、小さな容器でベタを飼育する場合には水替えをかなり頻繁かつ上手におこなわないとベタの健康を保つのは難しいんです。
特に初心者の方ほど大きめの水槽で飼育した方が絶対いいです!
水槽が大きいとそれだけ水質が変化しにくいので管理しやすいですよ。
しかも、小さな容器ではベタが泳ぎ回れないのでヒレがくっついて離れなくなる恐れがあります。
これではせっかくの綺麗なベタが台無しですよね。
運動不足だと便秘にもなりますし、水槽はベタが泳ぎ回れるくらいの大きさは欲しいです!
ベタのストレスも軽減できますからね。
少なくても2リットル以上は欲しいですね。
ベタのコップ・瓶での飼育まとめ
ペットショップで当たり前のようにコップや瓶に入れられているベタ。
そこには「スペースを節約したい」という店側の都合がありました。
ただ、これはプロが水替えをしっかりして管理しているから可能な飼育方法であり、初心者ができることではありません。
確かにコップや瓶に魚がいるってオシャレな感じがしますが、これはベタにストレスがかかり負担が大きいです。
一緒に住むベタが健康で元気な方が飼い主も幸せだと思うので少し大きめの水槽で飼ってあげてくださいね。
